身体

「め」

明眸皓歯(めいぼうこうし)

分類ことわざ意味澄み切った瞳と真っ白な歯を持った美しい女性のこと。「明眸」とは、澄んだ瞳。「皓歯」とは、白く輝く歯のこと。いずれも美人の条件の一つ。美人を形容した言葉。中国の杜甫の詩句から。
「め」

目糞鼻糞を笑う(めくそはなくそをわらう)

分類ことわざ意味自分の欠点には気づかないで、他人の欠点を取り上げて嘲笑うことをいう。取り柄のない人が、自分のことは棚に上げて他人の無能さを笑うこと。また、軽蔑し合っても似たり寄ったりであること。汚い目糞(目ヤニ)が、同類の鼻糞を汚いといって...
「し」

地獄耳(じごくみみ)

分類ことわざ意味他人の秘密をすぐ聞き込む人のこと。また、一度聞いたらいつまでも忘れないこと。「地獄」は、人間の行いを残らず聞いているといわれ、人間世界のすべてを素早く聞き取って裁くという、地獄の耳の意味から。
「り」

綸言汗の如し(りんげんあせのごとし)

分類ことわざ意味一度出された天皇(天子)の言葉は、取り消したり訂正したりできないものだ、という意味。「綸言」は、帝王の言葉のこと。一度体外に排出された汗が二度と身体に戻らないように、皇帝が発した言葉は、取り消しや訂正ができない、ということか...
「ふ」

不惜身命(ふしゃくしんみょう)

分類ことわざ意味自分の身体や命を惜しまないこと。法華経にある言葉で、仏道を修めるためには自分の身体も命も顧みずに努力するということをいう。
「け」

仮病脈作らず(けびょうみゃくつくらず)

分類ことわざ意味嘘を通そうとしても証拠が嘘を通さない、という意味。本当に病にかかると脈拍が変わるが、仮病であれば脈拍は変わらない、ということから。
「こ」

五穀実れば首垂れる(ごこくみのればくびたれる)

分類ことわざ意味中身のある人間ほど、人前で頭を低くするものだ、という意味。穀物が実りに応じて穂先を垂れることから。
「い」

鰯の頭も信心から(いわしのあたまもしんじんから)

分類ことわざ意味すべての信仰というものは、それを信ずる心次第である、という意味。節分の夜に鰯(イワシ)の頭を柊の枝に刺して門口に飾ると魔を払うという俗信がある。鰯のようなつまらぬものでも、信仰する人にとっては極めて大切なもので、信心一つでこ...
「か」

飼い犬に手を噛まれる(かいいぬにてをかまれる)

分類ことわざ意味日頃可愛がっていて、決して自分に背かないと信じている者から、思いがけず害を受けたり裏切られたりすることをいう。可愛がっていた犬が裏切って、飼い主の手を噛む、ということから。
「わ」

若木に腰掛けな(わかぎにこしかけな)

分類ことわざ意味若者は頼りにならないものであるから頼ってはならない、という意味。若い木は弱いから、それに腰を掛けて身体を預けてはならないように、若い者には頼ってはいけない、ということから。
「は」

馬耳東風(ばじとうふう)

分類ことわざ意味人の意見や注意を気にも留めず聞こうともしない様子。また、批評や批判を聞き流して何とも思わないことのたとえ。東風(春風)が吹いたら人は嬉しいものであるが、馬の耳に吹いても馬は何も感じない、ということから。李白の詩から。同類語・...
「た」

断腸の思い(だんちょうのおもい)

分類ことわざ意味耐えられないほどの辛く悲しい気持ち。はらわたを千切られるほどの悲しみ、辛さのこと。「断腸」ははらわたが千切られるの意味。昔中国で、船に捕らえられた子猿を母猿が岸を追いかけ続け、ついには船に追いついた時には死んでいて、腸がズタ...
「に」

人間至る処青山有り(にんげんいたるところせいざんあり)

分類ことわざ意味生まれ育った故郷だけが骨をうずめる場所ではない。大いに広い世界に出て活躍しなさい、という意味。「人間」は、「じんかん」が本来の読み方で、世間のこと。「青山」は、墓、墳墓の地の意味。世の中はどこで死んだとしても骨を埋める場所は...
「さ」

塞翁が馬(さいおうがうま)

分類故事意味幸いと不幸は互い違いに訪れ、何がどうなるかわからないものだ、という意味。また、人間の運命は、幸福と不幸が絶えず入れ替わるため、何が幸福で何が不幸かわからない、という意味。「塞」は、砦。「翁」は、男性の老人のこと。故事昔、中国北方...
「む」

胸に釘を打つ(むねにくぎをうつ)

分類ことわざ意味心中の弱点をつかれて苦しいことをいう。胸に釘を打たれるかのように、心の中の弱点や急所をつかれ、痛みを感じたり、狼狽したりする、ということから。同類語・同義語胸に釘
「み」

緑の黒髪(みどりのくろかみ)

分類ことわざ意味若々しく黒く艶のある美しい髪のこと。「緑」は、新芽のように若々しい、という意味。同類語・同義語緑の髪(みどりのかみ)
「ね」

寝耳に水(ねみみにみず)

分類ことわざ意味不意の出来事に大変驚くこと。思いがけない出来事にひどく驚く様子。睡眠中の耳に水を入れられた時にような、ということから。また、寝ている時に水が押し寄せる音を聞く、ということから。同類語・同義語藪から棒(やぶからぼう)藪から棒を...
「ち」

忠言耳に逆らう(ちゅうげんみみにさからう)

分類ことわざ意味人から聞く忠告の言葉は、素直には耳に聞き入れにくい、という意味。「忠言」は、相手のためを思い真心から諫める言葉。「耳に逆らう」は、聞く人の耳に心地よく響かない、という意味。同類語・同義語良薬は口に苦し(りょうやくはくちににが...
「り」

良薬は口に苦し(りょうやくはくちににがし)

分類ことわざ意味人からの忠告を聞くのは辛いが、結局は自分のためになる、という意味。良い薬は苦くて飲みにくいが、病気には優れた効き目がある、ということから。同類語・同義語忠言耳に逆らう(ちゅうげんみみにさからう)良薬は口に苦し、忠言耳に逆らう
「り」

両手に花(りょうてにはな)

分類ことわざ意味良いもの、美しいものが同時に二つ手に入り、独り占めすること。「花」は、美しく華やかなものを意味。両方の手にそれぞれ花がある、ということから。特に左右にいる女性を独り占めにしたときなどに表現する言葉。