道具に関する ことわざ・格言・故事

「け」

下駄も阿弥陀も同じ木のきれ(げたもあみだもおなじきのきれ)

分類 ことわざ 意味 身分の違いは、心掛けや境遇の違いで生じるのであり、根本は同じだということのたとえ。貴賤の別はあるけれど、元は同じものから出たものだ、ということ。 一方は下駄になり、一方は木造の仏像である阿弥陀になっているが、元は同じ木...
「は」

馬鹿に付ける薬はない(ばかにつけるくすりはない)

分類 ことわざ 意味 薬は沢山あるけれど、馬鹿を治す薬はない、馬鹿はどうにもしようのないものである、という意味。 馬鹿はどんな薬を付けても利口になるわけではない。救いようのないことを表した言葉。
「は」

馬鹿と鋏は使いよう(ばかとはさみはつかいよう)

分類 ことわざ 意味 人を使うときは、その人に合わせて使わなくてはならない、という意味。 鋏(はさみ)は、使い方でよく切れるものである。馬鹿な者でも何か優れた点を持っているから、使い方によっては結構役に立つものである。切れない鋏もうまく使え...
「と」

時の花をかざしにせよ(ときのはなをかざしにせよ)

分類 ことわざ 意味 その時その時の時勢に従って行動するのが良い、という意味。 「かざし」は簪(かんざし)や髪やかぶり物の飾りのことで、季節季節の花を飾りにさすのが良い、ということから、我を張らずに時勢・時流に乗って世間を渡るのが良い、とい...
「つ」

月夜に提灯(つきよにちょうちん)

分類 ことわざ 意味 無駄なこと。必要が無いこと。無用な物をいうたとえ。 月夜は明るいから提灯を下げて行く必要はない、ということから。また、月夜で道が明るいのに提灯を灯す、ということから。 同類語・同義語 月夜に提灯夏火鉢(つきよにちょうち...
「は」

箸にも棒にも掛からぬ(はしにもぼうにもかからぬ)

ことわざのなかの「箸にも棒にも掛からぬ(はしにもぼうにもかからぬ)」の意味を記載したページです。「箸にも棒にも掛からぬ(はしにもぼうにもかからぬ)」と同じ意味のことわざも紹介しています。
「な」

情けに刃向かう刃なし(なさけにはむかうやいばなし)

分類 ことわざ 意味 どんなに悪人でも、情をかけてくれた相手には、刃向かうことができない、という意味。 慈愛の心に対しては、向かう刃の無い程、反抗しようの無いものである、ということから。 同類語・同義語 仁者は敵なし(じんしゃはてきなし)
「な」

ない袖は振れぬ(ないそではふれぬ)

分類 ことわざ 意味 何もかもすっかりなくなって、どうすることもできない状態をいう。何を言われても、何と思おうと、実際にないものは出しようがないこと。金銭についていうことが多い。 袖の無い着物では振りたくても袖を振ることができない、というこ...
「ふ」

豚に真珠(ぶたにしんじゅ)

分類 ことわざ 意味 どんなに値打ちのあるものでも、それが分からない人には何の価値もない、という意味。価値が分からない者に貴重なものを与えても何の役にも立てられないことをいう。 豚に真珠を与えても、その価値は分からず何の役にも立たない、とい...
植物

坊主の花簪(ぼうずのはなかんざし)

分類 ことわざ 意味 無用の長物。持っていても何の役にも立たないもののこと。 花をあしらった髪飾りである花簪(はなかんざし)は、頭を丸めた坊主には不要なものである、ということから。 同類語・同義語 猫に小判(ねこにこばん) 豚に真珠(ぶたに...
「と」

灯心で竹の根を掘る(とうしんでたけのねをほる)

分類 ことわざ 意味 一生懸命になっても事が成就しないこと。また、到底不可能なことをいう。 極めて柔らかく脆い灯心で、堅い竹の根を掘るようである、ということから。「灯心」は、ランプやロウソクなどの芯のこと。灯油や蝋を染み込ませて火をともす糸...
「に」

鶏を割くに焉んぞ牛刀を用いん(にわとりをさくにいずくんぞぎゅうとうをもちいん)

分類 ことわざ 意味 些細な事を処理するのに、大袈裟な方法を用いる必要はない、という意味。用い方・用法が誤っていることのたとえ。 鶏を料理するのに、牛を切る時に使用する大きな包丁を使う必要はない、ということから。論語にある言葉。 同類語・同...
「ひ」

百尺竿頭一歩を進む(ひゃくしゃくかんとういっぽをすすむ)

分類 ことわざ 意味 工夫をして努力をしたうえに、さらに努力と工夫を重ねて進歩を求めようとすること。また、さらに勇気を振るうことをいう。既に至り尽くながらさらに向上の工夫をこらす、という意味。 百尺もある長い竿の先まで登ったのに、さらにもう...
「む」

昔の剣今の菜刀(むかしのつるぎいまのながたな)

分類 ことわざ 意味 ①かつて優れていた人も年を取ると何の役にも立たないこと ②いくら良くても役に立たない古い物より、鈍らでも今の役に立つ物の方が大事である、という意味。 昔は剣として立派に役に立っていたものが、今では野菜を切るくらいにしか...
「つ」

杖とも柱とも(つえともはしらとも)

分類 ことわざ 意味 非常に頼りになる人や物事をいう。 杖は身体を支える役割があり、柱は家を支える役割があり、共に頼りになる、ということから。 同類語・同義語 杖柱(つえばしら)
「せ」

雪駄の土用干し(せったのどようぼし)

分類 ことわざ 意味 ふんぞり返って威張っていることをいう。 雪駄を土用の日に干すと反り返って威張っているように見える、ということから。
「て」

鉄は熱いうちに打て(てつはあついうちにうて)

分類 ことわざ 意味 鉄は熱いうちに鍛造しなければならないが、それと同じように物事はその適当な機会を逃さないようにして機敏に行動しなければならない、という意味。 また、鉄は熱して軟らかい時に打って様々な形に仕上げることから、人間を理想的に育...
「た」

立て板に水(たていたにみず)

分類 ことわざ 意味 立ててある板に水を流すと、さらさらとよどみなく流れ落ちる。そのような水の流れの速い様をいう。転じて、そのように弁舌が爽やかでよどみなく、少しの滞りもないことの形容した言葉。つっかえることなく、すらすらと話す様子から、話...
「は」

針とる者車をとる(はりとるものくるまをとる)

分類 ことわざ 意味 小さな悪でも慎まなければならない、という意味。 針のような小さい物でも、これを盗む人間は、ついには車のような大きな物まで盗るようになる、ということから。
「つ」

月夜に釜を抜かれる(つきよにかまをぬかれる)

分類 ことわざ 意味 油断し過ぎている様子をいう。また、非常にぼんやりとしていること。 月の出ている明るい月夜の晩に、誰の目にもつくほど大きなピカピカの釜を盗み取られる、という意味から。