動物

「ち」

朝三暮四(ちょうさんぼし)

分類ことわざ意味詐術を用いて人を欺き愚弄すること、口先で人を騙して馬鹿にすること。また、目先の違いにこだわって結局何も変わっていないことに気が付かないことをいう。猿回しが猿に「栃の実(木の実)を朝三つ、夕方四つやろう」と言ったら朝の分が少な...
「め」

目高も魚のうち(めだかもととのうち)

分類ことわざ意味取るに足らないものが、優れたものの中に混じっていること。また、どんなに小さくて頼りなくても同じ仲間であることには違いない、という意味。目高(メダカ)は、小さな魚のこと。メダカのような小さく取りに足りない魚でも同じ魚類であるこ...
「め」

名馬に癖あり(めいばにくせあり)

分類ことわざ意味優れた才能を持っている人は、個性もまた強いものである、という意味。名馬とされるような馬は、どこかに難があるものである、ということから。同類語・同義語癖なき馬は行かず(くせなきうまはいかず)
「ふ」

袋の中の鼠(ふくろのなかのねずみ)

分類ことわざ意味追い詰められて逃げ出すことができない状態のこと。逃げ道のないことのたとえ。袋に入れられた鼠(ネズミ)のようである、ということから。同類語・同義語袋の鼠(ふくろのねずみ)
「う」

烏合の衆(うごうのしゅう)

分類ことわざ意味烏(カラス)の集まりのように、いたずらに騒ぐばかりで規律も統制のない集団・群衆・軍勢のこと。また、寄り集まってはいるが、何のまとまりもなく、あまり役に立たない人々のこと。人の群れを、鳴き騒ぐだけでまとまりのない烏の群れにたと...
「い」

鰯の頭も信心から(いわしのあたまもしんじんから)

分類ことわざ意味すべての信仰というものは、それを信ずる心次第である、という意味。節分の夜に鰯(イワシ)の頭を柊の枝に刺して門口に飾ると魔を払うという俗信がある。鰯のようなつまらぬものでも、信仰する人にとっては極めて大切なもので、信心一つでこ...
「か」

飼い犬に手を噛まれる(かいいぬにてをかまれる)

分類ことわざ意味日頃可愛がっていて、決して自分に背かないと信じている者から、思いがけず害を受けたり裏切られたりすることをいう。可愛がっていた犬が裏切って、飼い主の手を噛む、ということから。
「ふ」

風声鶴唳(ふうせいかくれい)

分類ことわざ意味些細なことにまでびくびくして怖気づくこと。「風声鶴唳」は、敗軍の兵の耳に届く風の音と、鶴の鳴き声で、また、敵襲かと、恐れ驚くことから。
「と」

虎は千里行って千里帰る(とらはせんりいってせんりかえる)

分類ことわざ意味勢いの盛んな様子。虎は、一日千里を走り、再びその千里を帰ってくることができる、ということから。
「と」

鳥は古巣に帰る(とりはふるすにかえる)

分類ことわざ意味人間は故郷を忘れることができない、という意味。渡り鳥などが去年の巣にまた帰ってくる、ということから。
「と」

虎に翼(とらにつばさ)

分類ことわざ意味猛威を振るう者に、なお一層の力を添えることをたとえた言葉。猛獣である虎は、それだけでも非常に強いのに、その上になお翼を与える、ということから。
「は」

馬耳東風(ばじとうふう)

分類ことわざ意味人の意見や注意を気にも留めず聞こうともしない様子。また、批評や批判を聞き流して何とも思わないことのたとえ。東風(春風)が吹いたら人は嬉しいものであるが、馬の耳に吹いても馬は何も感じない、ということから。李白の詩から。同類語・...
「た」

断腸の思い(だんちょうのおもい)

分類ことわざ意味耐えられないほどの辛く悲しい気持ち。はらわたを千切られるほどの悲しみ、辛さのこと。「断腸」ははらわたが千切られるの意味。昔中国で、船に捕らえられた子猿を母猿が岸を追いかけ続け、ついには船に追いついた時には死んでいて、腸がズタ...
「た」

誰か烏の雌雄を知らんや(たれかからすのしゆうをしらんや)

分類ことわざ意味人の心や物事の是非、善悪は判定しにくい、という意味。真っ黒な烏(カラス)を見て、雄と雌とを区別できる人はいない、ということから。烏の雌雄を見分けることが難しいように、人の心の善悪を見分けることは難しい、ということ。詩経にある...
「さ」

塞翁が馬(さいおうがうま)

分類故事意味幸いと不幸は互い違いに訪れ、何がどうなるかわからないものだ、という意味。また、人間の運命は、幸福と不幸が絶えず入れ替わるため、何が幸福で何が不幸かわからない、という意味。「塞」は、砦。「翁」は、男性の老人のこと。故事昔、中国北方...
「い」

犬は三日の恩を三年忘れず、猫は三年の恩を三日で忘る(いぬはみっかのおんをさんねんわすれず、ねこはさんねんのおんをみっかでわする)

分類ことわざ意味犬は飼い主によく従い仕えるが、猫はそうでもない、ということ。犬と猫の性質の違いを表現した言葉。関連語
「い」

犬は三日飼えば三年恩を忘れぬ(いぬはみっかかえばさんねんおんをわすれぬ)

分類ことわざ意味恩を忘れるような人間は犬にも劣るため、恩を忘れるな、という戒めの言葉。犬は三日も飼えば、主人への恩を忘れない、ということから。同類語・同義語犬猫も三日飼えば恩を忘れず(いぬねこもみっかかえばおんをわすれず)関連語
「い」

犬の遠吠え(いぬのとおぼえ)

分類ことわざ意味臆病な人が他人のいない場所で虚勢を張ったり、他人を攻撃することのたとえ。また、実力のない者が、陰で人の悪口を言ったり、批評をしたりすることのたとえ。弱い犬は、安全な場所から相手に吠え掛かるだけで敵には近寄らない、ということか...
「い」

意馬心猿(いばしんえん)

分類ことわざ意味駆ける馬や騒ぎまわる猿を抑えて静めることが困難なのと同様に、一旦起こった人の欲情や煩悩を抑えることは簡単ではない、という意味。
「と」

どこの烏も黒い(どこのからすもくろい)

分類ことわざ意味他所へ行けばここよりはずっといいことがあるかもしれないと思うけれども、何処へ行っても同じようなもので、さして変わったよいこともない、という意味。同じ物は何処へ行っても変わりはせず、目新しさはない。また、人間の本性は、国が違っ...