か行

「け」

犬兎の争い(けんとのあらそい)

分類ことわざ意味争いのはてに、第三者に利益を横取りされてしまうこと。犬が兎(ウサギ)を追いかけてお互いに倒れてしまい、農夫がやすやすと獲物を手に入れた、という話から。
「け」

毛を吹いて疵を求む(けをふいてきずをもとむ)

分類ことわざ意味他人の隠れた小さな欠点を探し出すことをいう。また、好んで人の欠点を暴いて逆に自分の欠点をさらけ出してしまうことのたとえ。毛に息を吹きかけて小さな傷を探し出す、ということから。
「け」

月下氷人(げっかひょうじん)

分類故事意味結婚の仲人のこと。月下の老人と、氷上の人という意味。どちらも結婚媒酌人のことを指し、二つ合わせてこのようにいう。唐代の韋固という人が月夜に世の中全体の男女の縁を調べる老人に出会い、十四年先の妻を予言され現実となる話と、狐策という...
「け」

健康は富に優る(けんこうはとみにまさる)

分類ことわざ意味健康であることが財産よりも大切だ、という意味。
「け」

芸は身を助けぬ籠の鶉(げいはみをたすけぬかごのうずら)

分類ことわざ意味芸を心得ているばかりに鶉は籠に入れられて自由に振舞うことができない。芸は身を助けるなどいうがそうでもないものだ、という意味。対義語・反対語 芸は身を助く(げいはみをたすく)
「け」

芸は身を助く(げいはみをたすく)

分類ことわざ意味何か身に付いた技芸を持っていれば、それが生計を助けるものとなる、という意味。習い覚えた芸が一つあれば、困窮したときでも暮らしの助けとなる、ということ。対義語・反対語 芸は身を助けぬ籠の鶉(げいはみをたすけぬかごのうずら)同類...
「け」

仮病脈を作らず(けびょうみゃくをつくらず)

分類ことわざ意味嘘を通そうとしても証拠が嘘を通さない、という意味。本当に病気に患うと脈が変わるが、偽物の病気(仮病)では脈は変わらない、ということから。
「け」

下戸の建てたる蔵もなし(げこのたてたるくらもなし)

分類ことわざ意味酒も適度に飲んだ方が良い、という上戸の言葉。上戸は酒好きで酒のために浪費してしまうが、そうかといって、酒を飲まずにいるから下戸が酒代を貯めて蔵を建てたという話も聞かない、という意味。同類語・同義語下戸の建てた蔵は無い(げこの...
「け」

怪我の功名(けがのこうみょう)

分類ことわざ意味何気なくしたことや、失敗だと思ったことが、意外に良い結果をもたらすこと。「怪我」は、過ち。「功名」は、手柄のこと。
「き」

聞いて極楽見て地獄(きいてごくらくみてじごく)

分類ことわざ意味話に聞いたことと、実際に自分の目で見たことでは、大きな違いがある、ということ。聞いた話では極楽のように良いことづくめだったが、実際に見てみるとまるで地獄のような酷さだ、ということから。同類語・同義語見ると聞くとは大違い(みる...
「き」

奇貨居くべし(きかおくべし)

分類ことわざ意味珍しい品物は時を経て売ると大きな利益をもたらすものであるから、買っておくべきである、という意味。転じて、得難い機会は逃さず利用せよ、という意味にも用いる。
「か」

彼を知り己を知れば百戦殆からず(かれをしりおのれをしればひゃくせんあやうからず)

分類ことわざ意味味方と敵の情勢によく通じていれば、何度戦っても負けるようなことはない、という意味。ここでの「彼」は、戦う相手のこと。「己」は自分のこと。「百戦殆からず」は、百回戦っても負けない、という意味。中国の兵法書『孫子』から。
「か」

彼も人なり我も人なり(かれもひとなりわれもひとなり)

分類ことわざ意味彼も同じ人間であり、彼がやれて、自分がやれないはずはない、という意味。
「か」

快刀乱麻を断つ(かいとうらんまをたつ)

分類ことわざ意味厄介な事件や物事、論争等を、テキパキと処理し解決すること。紛糾した物事を見事に解決すること。絡み合ってもつれた麻を、鋭利な刀で断ち切る、ということから。同類語・同義語快刀乱麻(かいとうらんま)
「か」

間髪を入れず(かんぱつをいれず)

分類ことわざ意味間に髪の毛一本を入れる隙間も無く、非常に素早い様子。また、間を置かず、すぐに行動に出ること。同類語・同義語間、髪を容れず(かん、はつをいれず)
「か」

換骨奪胎(かんこつだったい)

分類ことわざ意味他人の詩や文章の意図や形式をくみ取り、語句や構成を変えて、新たに自分の作品として作ること。骨を取り換え(換骨)、胎児を奪い取る(奪胎)の意味から。
「か」

汗牛充棟(かんぎゅうじゅうとう)

分類ことわざ意味蔵書の多い状態のこと。書物が多くあること。牛に轢かせると牛が汗をかき、積み上げると家の棟木に届くほど一杯になる書物がある、ということから。同類語・同義語牛に汗し棟に充つ(うしにあせしむねにみつ)
「か」

疳の虫(かんのむし)

分類ことわざ意味1) 疳(子供が神経質になる病気。夜中に急に泣き出したりすること。)を起こさせる虫。2) 癇癪(かんしゃく)を起こさせる虫。虫がその病気を起こす、と考えた言葉。同類語・同義語癇の虫(かんのむし)
「け」

仮病脈作らず(けびょうみゃくつくらず)

分類ことわざ意味嘘を通そうとしても証拠が嘘を通さない、という意味。本当に病にかかると脈拍が変わるが、仮病であれば脈拍は変わらない、ということから。
「こ」

五風十雨(ごふうじゅうう)

分類ことわざ意味気候が順当なこと。転じて、世の中が平穏無事なこと。五日に一度風が吹き、十日に一度雨が降る、ということから。中国から来た言葉。