あ行

「い」

一枚の紙にも表裏あり(いちまいのかみにもひょうりあり)

分類 ことわざ 意味 とても簡単そうに見えるものにも隠れて気が付かない面もあることから、世渡りをするには、よく物事の裏表に通じていなければいけない、という意味。 そこにある一枚の薄い紙は、見たところ何の変哲もない一枚の紙だが、その紙にも裏が...
「あ」

東男に京女(あずまおとこにきょうおんな)

分類 ことわざ 意味 男は気前が良く男らしい関東・東国の人(または江戸っ子)で、女は気立てが良く優しく美しい京都の女の人が良い、という意味。 また、男女の組み合わせは、この取り合わせが最も良い、ということ。 平賀源内の『神霊矢口渡』からの言...
「う」

内股膏薬(うちまたごうやく)

分類 ことわざ 意味 内股に貼った膏薬は、歩くたびに右の股にも左の股にもくっついてあちこちに動いてしまうように、自分の立場や考えを持たずにその時の利益や力関係、都合によって、どちらの立場にでもなることをいう。または、態度が不安定で対立してい...
「あ」

網、呑舟の魚を漏らす(あみ、どんしゅうのうおをもらす)

分類 ことわざ 意味 網が荒いと、舟を呑む(丸吞みをする)ような大きな魚を捕まえることができず逃がしてしまうことから、法律が大まかなために大罪人を捕らえることができない、という意味。 また、大罪人が、たくみに法の網をくぐることで、法律の力で...
「お」

負うた子より抱いた子(おうたこよりだいたこ)

分類 ことわざ 意味 背負っている子よりも抱いている子の方が可愛いもので先に世話をかけることから、遠くにいる者よりも身近にいる者の方を大切にする、または、身近なことを先にするのが世の常だ、という意味。
「あ」

明日の百より今日の五十(あすのひゃくよりよいのごじゅう)

分類 ことわざ 意味 将来の多くの収入を得ようとするよりも、現在・只今に、その半分の収入を得ることの方が確かで良い、という意味。 明日に百が手に入るかもしれないが、それは確かなことではなく、半分の五十と少なくても今確実に手に入ることの方が良...
「お」

女三人寄れば姦しい(おんなさんにんよればかしましい)

分類 ことわざ 意味 女性というものは話し好きなので、三人も集まるとお喋りの度が過ぎて非常にやかましくなる、という意味。 女という文字が三つ集まって「姦」という文字になり、「姦」(かん)は、話し声がうるさい、という意味を持つことから。
「お」

女三人あれば身代が潰れる(おんなさんにんあればしんだいがつぶれる)

分類 ことわざ 意味 家に娘が三人もいれば嫁入り仕度の費用のために資産が無くなってしまう、という意味。 身代(しんだい・みのしろ)とは財産のこと。 同類語・同義語 女の子が三人あれば囲炉裏の灰もなくなる
「あ」

蟻の穴から堤も崩れる(ありのあなからつつみもくずれる)

分類 ことわざ 意味 些細な油断や不注意などで細心の注意が欠ければ、大事を引き起こすものであるから、細かいことも侮らず気をつけるべきである、という意味。 蟻(アリ)の作った小さな穴でも、見過ごしていると、それが原因で水がしみこんで、結果とし...
「い」

一に看病二に薬(いちにかんびょうににくすり)

分類 ことわざ 意味 病人の回復を早めるものは、まず第一が周囲の人の心のこもった看病で、その次が医者の薬である、という意味。 病気の治療には薬も大切であるが、何よりも周りの人の心のこもった看病が第一だ、ということ。
「え」

笑みの中の刀(えみのなかのかたな)

分類 ことわざ 意味 うわべでは優しく笑顔を作りながら、内心では悪意を持っていたり人を傷つけようとしていることをいう。 同類語・同義語 笑中に刀あり(しょうちゅうにとうあり)
「お」

岡目八目(おかめはちもく)

分類 ことわざ 意味 第三者の方が当事者よりも物事の良し悪しや利害得失がよく分かることをいう。 囲碁からでた言葉で、「岡目」は「傍目」とも書き、そばで見ている人の目のこと。他人の囲碁を傍観している人は、本人たちよりも八目も先の手(八手先)が...
「い」

戦を見て矢を矧ぐ(いくさをみてやをはぐ)

分類 ことわざ 意味 戦いを見てあわてて矢を作る、ということから、事件が起こってしまってから準備をすること。 矧ぐ(はぐ)とは、矢竹に羽をつけて矢を作るという意味。 同類語・同義語 泥棒を見て縄を綯う 泥縄 泥棒を捕らえて縄を綯う 盗人を捕...
「あ」

後の雁が先になる(あとのがんがさきになる)

分類 ことわざ 意味 後から一列になって飛んでくる雁(がん、かり)が先に立つ、ということから、後輩が先輩を、または、生徒が先生を追い越して立派な人間になる、という意味。 同類語・同義語 後の烏(カラス)が先になる
「あ」

悪に強きは善にも強し(あくにつよきはぜんにもつよし)

分類 ことわざ 意味 大きな悪事を犯す悪の心が強い人間は、いったん志や悔いを改めると、非常に素晴らしい善人になる。こういった人間は、つまりは意志の強い人間である。 同類語・同義語 悪に強ければ善にも強い 悪に強きは善の種
「い」

一将功成って万骨枯る(いっしょうこうなってばんこつかる)

分類 ことわざ 意味 一人の権力者の手柄の影には、大勢の部下の努力が隠されている、という意味。 「一将」とは、一人の将軍のこと。「万骨」とは、大勢の戦死した兵士の骨のこと。 戦場で一人の将が功名をあげる影には、多くの兵士が犠牲となって、戦場...
「お」

鬼の霍乱(おにのかくらん)

分類 ことわざ 意味 いつも健康で丈夫な人が、珍しく急な病気を患ってしまうこと。 霍乱とは、暑気あたり・熱中症・日射病・夏バテの意味。ここでの鬼は、丈夫で健康な人の意味をいう。
「え」

海老で鯛を釣る

分類 ことわざ 意味 海老(エビ)のような小さく安いものを餌にして大きな高い鯛を釣る、ということから、海老のような小さなつまらないものを他人に与え鯛のような立派なものをもらう、という意味。 また、わずかな元手や小さな資本で多くの利益を得るこ...
「い」

医を信ぜざればその病癒えず(いをしんぜざればそのやまいいえず)

分類 ことわざ 意味 医者を信用して病に関わるすべてのことを任せる気持ちにならなければ病気は治癒しない、という意味。 同類語・同義語 医者上手にかかり下手
「い」

医者上手にかかり下手(いしゃじょうずにかかりべた)

分類 ことわざ 意味 どんなに名医であっても、患者がその医者の言うことを守らなければ治療はうまくいかない。病人は医者を信用して、その指示を忠実に守らなければならない、という意味。 同類語・同義語 医を信ぜざればその病癒えず