「さ」

酒は天の美禄(さけはてんのびろく)

分類 ことわざ 意味 酒は天からの素晴らしい贈り物である、という意味。 『漢書』の言葉。それ以後、「美禄」は酒の異称となった。
「さ」

策士策に溺れる(さくしさくにおぼれる)

分類 ことわざ 意味 謀(はかりごと)の上手な人は、謀を使い過ぎて帰って失敗する、という意味。うぬぼれて策を弄し過ぎると、かえって失敗する、ということ。 同類語・同義語 策士策に倒れる
「は」

早いが勝ち

分類 ことわざ 意味 やり方がどうであれ、また、理由がどうであれ、早くさえあれば良い。ともかく早い者が勝利者である、という意味。 何事も人に先んじて実行する者が、勝利を得る、ということ。 同類語・同義語 先んずれば人を制す 早い者勝ち
「さ」

先んずれば人を制す(さきんずればひとをせいす)

分類 ことわざ 意味 他の人よりも先に実行した方が、有利な立場に立つことができる、という意味。先手は相手を制圧することに通じる、ということ。また、人に先立って物事を行えば、人の機先を制すことができる、という意味。 「制す」は抑えつける、制圧...
「さ」

魚は殿様に焼かせよ餅は乞食に焼かせよ

分類 ことわざ 意味 何にでも向き不向き、誰にでも得手不得手があるものだ、という意味。 殿様はひもじい暮らしをしていないので魚を焼かせるといじることがないため姿のまま上手に焼き上がる。一方、乞食はいつも腹が減っているから餅を焼かせると待ちか...
「さ」

才余りありて識足らず(さいあまりありてしきたらず)

分類 ことわざ 意味 才気は有り余る程に十分に備えているにもかかわらず、見識は不足している、という意味。 同類語・同義語 才余りて識足らず
「さ」

賽は投げられた(さいはなげられた)

分類 ことわざ 意味 結果はどうあろうと、始まった以上は予定通り行動するしかない、という意味。決心したからには後戻りはできずもう実行するほかない。 シーザーがローマへ進軍した際に、ルビコン川を渡ろうとした時の言葉。 「賽」は、サイコロのこと...
「さ」

才知は身の仇(さいちはみのあだ)

分類 ことわざ 意味 自分の才能を鼻にかけ才知を弄すれば、かえって身を滅ぼす元凶となる、という意味。
「さ」

才子多病

分類 ことわざ 意味 才能のある人間は、とかく病気がちである、という意味。
「さ」

才子才に倒れる(さいしさいにたおれる)

分類 ことわざ 意味 自分の才能を過信する人間は、その才能への過信から失敗しがちである、という意味。
「さ」

細工貧乏人宝(さいくびんぼうひとだから)

分類 ことわざ 意味 細工仕事が上手な手先の器用な人は、とかく他人には重宝がられ利用されるが、自分自身はかえってうだつが上がらずいつも貧乏である、という意味。 同類語・同義語 器用貧乏(きようびんぼう)
「さ」

細工は流々仕上げを御覧じろ(さいくはりゅうりゅうしあげをごろうじろ)

分類 ことわざ 意味 細工の方法は、よく念を入れて色々とあるのだから、方法そのものを批判をせずに、結果を見て判断してくれと、自慢するときの言い方。 結果がどんなに見事であるかを今にご覧にいれることができるでしょう、どうぞご期待ください、とい...
「あ」

秋茄子嫁に食わすな(あきなすびよめにくわすな)

分類 ことわざ 意味 秋に収穫する茄子は味が良いから、嫁には勿体無いので食べさせるな、という意味。または、秋茄子は身体を冷やして毒なので、嫁に食べさせるなという逆の意味も。 一つ目は、姑が嫁に意地悪をする様子(嫁いびり)をいう。二つ目は、嫁...
「あ」

商いは数でこなせ(あきないはかずでこなせ)

分類 ことわざ 意味 商売は薄利多売が本道である。 利益は少なく、多く売ることがコツ。薄利多売を主義とするのが、結局のところ、利益を上げることにつながる、ということ。
「か」

枯れ木も山の賑わい(かれきもやまのにぎわい)

分類 ことわざ 意味 つまらないものでも、ないよりはましである、という意味。 たとえ枯れ木でも、あれば山が賑やかになり趣を添える、ということから。 自分のことをへりくだって使う言葉で、他人に対しては使わない。 同類語・同義語 蟻も軍勢(あり...
「く」

腐り縄に馬繋ぐ(くさりなわにうまつなぐ)

分類 ことわざ 意味 頼りにならない様子をたとえた言葉。また、成功など有り得ないことのたとえ。 腐った縄に馬を繋げば、馬はいつしか放たれてしまうかもしれない、ということから。 同類語・同義語 腐り縄に馬繋ぐ如し
「お」

落ち武者は薄の穂に怖ず(おちむしゃはすすきのほにおず)

分類 ことわざ 意味 臆病になっていると、何でもないことまでもが恐ろしく感じること。 敗戦し逃亡している武士である落ち武者は、気力もなくなって四六時中びくびくして臆病になっているために、薄(ススキ)の穂を見ても敵の矛先に見えてしまう、という...
「ひ」

百足の虫は死して僵れず(ひゃくそくのむしはししてたおれず)

分類 ことわざ 意味 助ける者が多いと、容易に滅びないことをいう。 百足とはムカデのこと。ムカデは足が多いので、死んでも、横に倒れたり仰向けになったりすることはない、という意味から。多い足が助け手となって、なかなか滅びないで済むということ。...
「ま」

曲がらねば世が渡られぬ

分類 ことわざ 意味 自分を曲げてでも気に入らない世俗の習慣に従わなければ、世間を渡っていくことは難しい、という意味。 正義や道理の一点張りでは、世渡りはうまくいかないことが多いことをいう。 同類語・同義語 曲がらねば世が渡れぬ 曲がらねば...
「ろ」

櫓櫂の立たぬ海はなし(ろかいのたたぬうみはなし)

分類 ことわざ 意味 どんな難題でも必ず解決に至る方法は存在するものだ、という意味。 海であればどこでも、船のオールである櫓(ろ)や櫂(かい)は用いられるものであり、何事にもこれに対処する方法があることをいう。 同類語・同義語 櫓櫂の立たぬ...