「し」

舌の剣は命を断つ(したのつるぎはいのちをたつ)

分類 ことわざ 意味 言葉を慎まないと、生命を失うことになる、という意味。注意を心掛けないと、言葉は人を傷つけることになり、命取りになりかねない、ということ。 同類語・同義語 口は禍のもと 口は禍の門 口と財布は締めるが得 病は口から入り禍...
「し」

死屍に鞭打つ(ししにむちうつ)

分類 ことわざ 意味 死んだ人の悪口を言ったり責任を追及したりすることをいう。報復的に死者に向かって悪口や雑言を浴びせること。 春秋戦国時代に、伍子胥(ごししょ)という者が、楚の都に攻め入ったとき、かねて恨みに思っていた楚の昭王を捜したが見...
「し」

事実は小説よりも奇なり(じじつはしょうせつよりもきなり)

分類 ことわざ 意味 事実は、作り物の小説よりも、かえって不思議で奇妙な事の連続である、ということ。この世の中で実際に起こる事件は、人間が考えて作る小説よりも不思議であり、はるかに複雑怪奇である、という意味。 イギリスの詩人バイロンの作品『...
「し」

自家薬籠中の物(じかやくろうちゅうのもの)

分類 ことわざ 意味 自らの手中にあり、思うままに使える人や物の事をいう。 「自家薬籠」は、知り尽くした自分の家の薬箱のこと。いつでも使いたいときにすぐに使え役に立つもののことをいう。 同類語・同義語 自家薬籠(じかやくろう) 自家薬籠中(...
「し」

獅子身中の虫(しししんちゅうのむし)

分類 ことわざ 意味 仲間の一人であるのに、内部から災いをもたらす者のこと。 仏教徒で仏の恩を受けながら、仏教に害を与える人のことをいう。仏教の経典からの言葉。 「獅子」はライオンで、その体内に住む虫が、内部から食い荒らして害を与える、とい...
「か」

金が物を言う

分類 ことわざ 意味 お金の力で大抵のことは解決するものだ、という意味。 「物を言う」は、役に立つや力となる、という意味で用いられる。 世の中のことは万事お金で片が付くという皮肉めいた表現。 同類語・同義語 地獄の沙汰も金次第(じごくのさた...
「し」

地獄の沙汰も金次第(じごくのさたもかねしだい)

分類 ことわざ 意味 世の中すべて、お金次第でどうにでもなるものである、という意味。どんな物事もお金があれば必ず解決できる。お金の力は大きい、ということ。 あの厳しい地獄の閻魔大王の裁きでさえ、お金を出せば有利に取り計らってくれるのであるか...
「し」

歯牙にもかけない(しがにもかけない)

分類 ことわざ 意味 論ずるに及ばないこと。問題にする必要ないこと。 「歯牙」は歯、転じて口先。歯を使う必要のないことから、取り立てて言うほどのことでもない、という意味。 同類語・同義語 歯牙の間に置くに足らず(しがのあいだにおくにたらず)...
「し」

鹿を指して馬と為す(しかをさしてうまとなす)

分類 故事 意味 無理矢理に我を通すことをいう。 昔、秦の趙高(ちょうこう)は鹿を天子に献上して馬だと言い張り、鹿だと言った者は、皆捕らえて処刑した。このことから、間違いを間違いと認めず押し通すこと、また、威圧的に間違いを押し付ける、という...
「し」

鹿を追う者は兎を顧みず(しかをおうものはうさぎをかえりみず)

分類 ことわざ 意味 大きな利益を目的としている者は、ひたすらにその目的に向かって力を注いで、小さな利益については問題にしていない、という意味。 鹿を捕ろうとして追っている者は、途中で兎(ウサギ)が出てきても、そんなものは相手にしないという...
「し」

鹿を追う者は山を見ず(しかをおうものはやまをみず)

分類 ことわざ 意味 ある一つの事に熱中する者は、そのこと以外には注意を払わないことをいう。 鹿を捕ろうとして熱中する猟師は、山全体の状況を顧みず、その山の状態がどんなふうになっているか、道はどうなっているかなどを考えることもせず、思わず山...
「さ」

三人寄れば文殊の知恵(さんにんよればもんじゅのちえ)

分類 ことわざ 意味 自分一人だけでは、どんなに考えても良い知恵の浮かばないものだが、三人集まってそれぞれの知恵を絞って相談すれば、文殊の知恵のような知恵が出るものである、という意味。 「文殊」は、如来の左に座して知恵を司る仏である文殊菩薩...
「な」

鳴かず飛ばず

分類 ことわざ 意味 長い間、何の活躍もせずに力を蓄えてじっとしていること。良い機会が到来するまで、じっと待っていること。また、何もできずに不遇なことをいう。 昔中国で、新しく王位に就いて三年間何もしない王を窘めようとして、「この城の庭に、...
「さ」

三年飛ばず鳴かず(さんねんとばずなかず)

分類 ことわざ 意味 三年間、何もせずに過ごし、ひとたび行動を起こすと、大いに活躍することをいう。 三年間もの間、飛びもせず鳴きもしないで、じっと将来の機会を待つことから。 同類語・同義語 三年飛ばずまた鳴かず 鳴かず飛ばず
「さ」

三尺下がって師の影を踏まず(さんじゃくさがってしのかげをふまず)

分類 ことわざ 意味 弟子は師を敬い、礼儀を尽くさなくてはならない、という教え。弟子が先生と一緒に外出する際には、後ろに下がって地上の先生の影を踏まないようにするべきである、ということから。 「三尺」は、約90cm。中国では「七尺」であった...
「さ」

三度目の正直(さんどめのしょうじき)

分類 ことわざ 意味 物事を行う際に、二度目まではうまくいかなくても、三度目には必ずうまくいくものだ、という意味。勝負事や占いでも、最初の一、二回は当てにならないが、三回目は確実だ、ということ。 「正直」は、良い結果のこと。
「さ」

三人旅の一人乞食(さんにんたびのひとりこじき)

分類 ことわざ 意味 何事も三人でやるとそのうちの一人が仲間外れになりやすい。 三人でやるものではない、という意味。 同類語・同義語 三人寄れば取り除き講
「さ」

三人虎を成す(さんにんとらをなす)

分類 ことわざ 意味 無根の説も、多くの人が言えば、ついには人が信じるようになる、という意味。大勢で口にすると噂が事実と間違えられるようになること。 町に虎がいるという噓を、一人や二人が言っても信用されないけれども、三人が言ったとなると信用...
「さ」

山中の賊を破るは易く心中の賊を破るは難し

分類 ことわざ 意味 山に立てこもる賊を倒すよりも、自分の心の中に巣食う賊、すなわち色々な邪念を打ち払う方が難しい、という意味。 王陽明の書中の句。
「さ」

三寸の見直し(さんずんのみなおし)

分類 ことわざ 意味 測り方によっては多少の誤差が出てくるところから、物事を丁寧に点検すると、多少の誤りや欠点はあるものだ、という意味。 また、多少の欠点は、見慣れれば気にならなくなるものだ、という意味も。